インタビューの湯

日本一あったかいインタビューの湯_Vol.10

将来の夢をもっとよく、自分の考えを超えて成してくださった神様

(中高生教師*1  二階堂 裕太さん)

*1 教会に通う中高生たちに聖書を教えたり、教会活動を一緒にしたりする役割

高校2年生の時、夢だったラジオパーソナリティーの登竜門であるコンテストでグランプリを受賞した裕太さん。その夢を追い続けるかと思いきや、今は教会の中高生たちをまとめるリーダー(インタビュー時点)。その変遷と今の思いを聞いてみました。

本日はよろしくお願いします。裕太さんといえば、若くから教会で活躍している、中高生たちのお兄さん!という印象ですが、中高生の教師になるきっかけはなんだったんですか。

ありがとうございます。普段から固くなく、親しみやすいようにって思っていたのが、伝わっていたんですかね(笑)

教師になるきっかけは「誘ってもらったから」です。元々子どもたちと接するのは好きでしたし、誘ってもらえたから、何か神様の御心*2があるかなと思って、やらせていただきました。

*2 神様が定めてくださった良いこと、計画のこと

誘ってもらえたという理由だけで、やったことがないことに挑戦するのは、難しいのではないですか?挑戦できるようになった理由はあるんでしょうか。

うーん、そうですね。これまでの自分の経験からの実感でしょうか。自分が考えているよりも、神様がいい方向に導いてくださると感じているからやってみようと思えたというか。

どのような経験だったんですか。

僕、元々小さい頃から姉の影響で、声優を目指していたんです。好きでいろいろやってたんですが、高校2年生の時、ラジオDJのコンテストに出場したら、1次審査、2次審査と進んでいって。ラスト6名まで絞られて、ついにグランプリをいただくことになりました。

せっかく地元のラジオ局とも繋がりができたし……と思って、検討していた東京の声優専門学校をやめて、地元の大学に進学しました。ラジオ局でアルバイトをしながら、インカレサークルでアカペラをやって、非常に充実していましたね。

小さい頃からの夢も追っていて、声を生かすことを中心に、「自分にしかない個性にあった仕事をしたい」と思っていました。

すごいですね!ご自身の個性が声と感じていて、そのチャンスも掴んでいたと。

そうですね。そんな中、大学の知り合いから教会の人を紹介されたんです。その紹介された人と会ったんですが、僕と本当にタイプが合わなくて(笑)

紹介してくれた人から「どうだった?」と聞かれた際、「キリシタンでした!」と答えました(笑)当時はクリスチャンをキリシタンと言うくらい、何も知らなかったんですよね。なんだか宗教って怖いし、あまり近づきたくないなと思っていました。

とはいえ、ゴスペルコンサートでボイスパーカッションをしてくれないかと頼まれた際に、真面目にOKしまして。一緒に練習する中で、教会の人たちと接していたら、「この人面白いな!」と感じる人に会って、少し偏見がなくなりました。

コンサート当日を迎えて、ボイスパーカッションをしたのですが、初めて泣きそうになりました。神様の愛を感じたんだと思います。当時の僕にとっては衝撃でしたね。それから聖書の話を学ぶようになりました。

すでに声の分野でご活躍されていたけれど、アルバイトやサークルでは感じられなかったあたたかさが教会にあったんですね。そういった経験から、神様は自分をよい方向に導いてくださる、言いかえれば、神様の御心ってすごいなと感じたんですか。

御心ってすごいなと感じたのは、実はそれからもう少し経ってからなんです。

まず、神様がすごいかもって初めて感じたのは、「祈りが叶った!」という経験でした。聖書を学ぶときはどちらかというと人が好きで会いに行っていましたし、伝えられてることは理にかなってるなと思って聞いていたので、神様すごい、御心すごい!とまでは思っていませんでした。

聖書を学んでいた当時は大学生で、テストがあったんですね。通学に1時間半かかっていたので、僕は遅刻常習犯でした。ある日登校したらみんなが普段と違って、整列して座っていて。あれ、もしかしてテストだった……?と気づいた僕は、「困った時の神頼みだ!」と思って、空き教室で「テストを受けられるようにしてください」と祈ったんです。その後に先生に話しかけにいったら、「来週受けたらいいよ」と言われて。お祈りって叶うんだ!すごい!と思いました。

現金な!って思いますけど、やっぱりそういうところにも働きかけてくださる神様は優しいですね(笑)

そこから、神様に祈って、答えてもらうというやりとりをし始めました。そのあとも、自分の考えを優先させるんじゃなくて、神様に委ねたらもっといい形で返してもらえたということが沢山あって。

例えば、「喋りの仕事を目指すことをやめる」と決心した時ですかね。元々、姉が夢を諦めていく姿を見ながら「1度決めたら変えたくない」という思いが自分の中にあったんですけど、御言葉を聴きながら、本当に喋りの仕事を目指して良いのだろうか?と自分の中で疑問も生まれたんです。どうしようかなと考えた時に、これまで自分に沢山働きかけてくださった神様に恩返しというか、神様のために自分の時間をもっと使いたいと思って、喋りの仕事を目指すことをやめようと決心しました。

そうしたら、その年に教会のクリスマスイベントの司会をさせてもらえることになって。それだけでもありがたいと思っていたら、そのイベントに来ていたとある教会の方から「若い感じがイベントにピッタリ!」と評価され、複数の教会で企画していた関西での大きなイベントの司会に抜擢をしてもらったんです。本当に驚きました。

こうやって、神様の御心通りにするともっと大きな形で返ってくる。御心通りにするのが一番だなって考えを持つようになりました。

グランプリまで獲っていたけれども、教会の中で神様のためにと決心してやってみた時に、もっといいと感じることが起こったんですね!行った分以上に返してくださる神様ですね。

そうですね。自分が考えもしなかったことにも挑戦させてもらいました。ボイスパーカッションや司会をする機会はもちろんのこと、ラジオ、演劇、歌手など、本当に様々なことに挑戦したし、楽しくやっていました。

信仰を持って変わったなと実感されていることはありますか。

自分の個性だけでなく、「他の人の個性も尊重できるようになった」ことですね。まさに動物天国の聖句のように。

「おおかみは小羊と共にやどり、 ひょうは子やぎと共に伏し、 子牛、若じし、肥えたる家畜は共にいて、 小さいわらべに導かれ、 雌牛と熊とは食い物を共にし、 牛の子と熊の子と共に伏し、 ししは牛のようにわらを食い、 乳のみ子は毒蛇のほらに戯れ、 乳離れの子は手をまむしの穴に入れる。 彼らはわが聖なる山のどこにおいても、 そこなうことなく、やぶることがない。 水が海をおおっているように、 主を知る知識が地に満ちるからである。」

‭‭『イザヤ書‬ ‭11‬:‭6‬-‭9‬ 口語訳‬』

昔の自分だったら嫉妬することもあっただろうけれど、「自分にはできないこれをやってくれていたり、できたりするしやっぱりすごいな」と他の人に対して思えるようになりました。

社会人になってしばらくしてからこの主真愛教会に来ましたが、主真愛教会に通っている中高生たちも個性がたくさんなんです。神様の中で楽しくやってたら、個性も活かされていくよというのを彼らに伝えたいなと思っています。

ご自身で体現されているから、きっと中高生の皆さんにも伝わっていますね。主真愛教会で感じるあったかさはどんなところにありますか。

通ってる子どもたちがみんな笑顔なところですかね。この前駐輪場に自転車を停めていたら、小学6年生の子たちが3人駆け寄ってきて「おはようございます!」って挨拶してくれたんですよ。あと、仲の良いご家族が多いなって感じます。

あったかさの根本は神様ですし、私たちに聖書を教えてくれた牧師先生も行動で示してくださっています。だから主真愛教会もあったかいのかなと。

言葉を変えるなら「関心」ですかね。本当にお互いに関心を持てる教会だな、あったかいなと感じます。

夢が叶うかも?というところから、神様を実感し御心に沿っていった時に、様々な場所で個性も活かされるようになった裕太さん。「自分にしかない個性にあった仕事をしたい」と思っていた裕太さんは、個性を活かして「神様の中で楽しくやる」を体現しつづけています。

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