インタビューの湯
日本一あったかいインタビューの湯_Vol.7
私たちの中心に神様がいらっしゃるから「あったかい」
教育系職員:山田 佳穂さん
聖書を学んで自分のことを好きになった
本日はよろしくお願いします。早速ですが、佳穂さんが信仰を持つようになったきっかけは何でしたか。
聖書を学ぶ前、人生に本当に迷っていました。小学校の先生になろうと、教育学部を選んだのですが、大学に入学して2年経った時に、自分は向いてないと思ったんです。
なぜかというと、教育においては相手を大事にすることが必要なのにもかかわらず、私は自分の価値もよく分からない。そんな私が相手の価値を分かって、大事にできるのかと悩んでいました。
そんな中、大学の先輩から「自分の価値が分かるようになるためには、愛が必要だよ!」と言われて、「愛が学べる」ということから聖書を学びたいと思うようになりました。
聖書を学んで、前よりも自分のことを好きになりました。いまだに自分のことを見たら、あれもこれも出来ないって思うけど、神様から見たら大事な人なんだなと思えるようになりました。自分が貴重な存在だからこそ、御言葉で自分を作っていこうと思ったり、色々な挑戦ができるようになったんです。もう大革命です!
どのようなことから自分が貴重だと思ったのですか。
神様が本当に愛して、人間のため、つまり自分のために行なってきてくださった歴史について学んだからです。私は愛される資格がないですと自分では言っていても、これまでの神様の歴史を踏まえたら否定できない。否定していたら神様に対して高慢だなと思って、平伏しましたね(笑)
子どもたちを通して感じる神様の愛
聖書を通して神様の愛を知るようになったんですね。今は教育系のお仕事をされていますが、具体的にどんなことをされていますか。
児童館の中にある学童クラブで働いています。放課後に子どもたちと過ごすのですが、両親が共働きで家にいない子どもたちにとって、第二の家庭として深く関わります。
子どもたちと接していると、良い意味でも悪い意味でも素が出ます。人間同士のぶつかり合いだから、子どもを通して学ぶことも多いし、子どもを通しても神様の愛を感じることもあります。
例えば、仕事で疲れている時も、子どもからお手紙をもらったり、抱きしめてもらうことがあったりします。その子からの愛もそうですが、それだけでなく、神様から自分への愛なのだなと感じることがあります。
他には、イライラしながら業務をしていた時に、「天国か地獄に行くかゲームで占ってあげる!」とある子に言われました。「絶対天国だよー(笑)」と言いながらゲームをしたら「地獄行き」になったので「なんでー!」となり、自分の心が仕事への不満に満ち、地獄のようだったからではないかと気付かされることがありました。
土日はエネルギーチャージの時間
お仕事を通しても神様の働きかけを感じていらっしゃるのですね。教会ではどんな活動をされていますか。
聖歌隊で、ゴスペルコンサートを開催しています。大学生のリーダーもしていて、主日礼拝の後にランチをしながらその日の御言葉を振り返ったり、休みの日にピクニックをしたり、たこ焼きパーティーをしたり楽しく活動しています。
お仕事もありお忙しい中でも、どうして教会でも精力的に活動されているのですか。
土日は休日だと思っていません。「よし!本番来たぞ」と、むしろ平日に向けてエネルギーチャージをする時間です。身体のメンテナンスもしていますけど。
仕事もすごく好きです。子ども達がすごく可愛いし、仕事も神様と一緒にするのですごく楽しいです。バランスをうまく取れているのだと思います。
「ただ私だけ見たらいい」神様からの愛のメッセージ
お仕事も教会での活動も神様と一緒に楽しく実践されているのですね。では、佳穂さんのこれまでの信仰生活で特に伝えたいと思われていることはありますか。
信仰を持ち始めた最初の頃、神様って私を離さないんだなと思ったことがありました。実は、教会から離れようと思ったことがあったんです。
教会の人たちと合宿に行ったある時、自分にとてもつまずいてしまって。(※つまずく:疑って信じられないこと)他の人が神様を感じたという話を聞いて「私は神様を感じられていない。自分ってやっぱりおかしい人間だ」と思って、離れようと決心していました。
ですが、その帰り際に、全く知らない人から「こんな私でも神様を感じられたから大丈夫だよ!」と背中を叩かれたんです。びっくりしましたが、とても神様を感じました。
また翌日には、幼い松がぴょんとまっすぐに生えていたのが目に入りました。ただ天だけを見て伸びていた松でした。「周りを気にせず、ただ私神様だけ見たらいいんだ」というメッセージを受けました。神様は、私に愛を与えてくださっているだけでなく、たとえ私が自分を諦めても、神様は諦めずに信じてくださったんだな!と思いました。
大変な時は、毎回思い出して、力を受けています。あの松に負けないようにしようって思ってるんですよ。
「力を受ける」というのはどんなことでしょうか。
嬉しい、幸せ、喜びの気持ちになることです。自分が行なった分だけ、神様が受け取ってくださっているのも感じるし、神様も喜んでいるから私も嬉しいなと思うことです。
そんな佳穂さんが、これから挑戦したいと思っていることはありますか。
まだ、自分の心の根っこに「自分なんて……」という思いがあります。そこを、神様の愛で作り変えていきたいと思っています。「神様が自分のことを愛してくださっている」ということが、もっと私の中に入ってくるようにしていきたいです。
自分が自分のことを見ているフィルターで、他の人のことも見ているはずです。神様の愛のフィルターで見たら、きっと相手も良く見れると思っています。
そして、言葉だけではなく、行いで表すことができるように、神様の愛を伝えていきたい!イエス様も行いで愛を示してくださっているので、私も自分を作って溢れ出るようにしていきたいです。
私で終わるのではなくて、神様につながるというか、人間から来る愛ではなくて、神様的な愛を伝えたいです。私がこうしたいから、ではなく、神様が目の前の人に対してしてあげたいことを、神様の体になってしてあげたいです。目の前の人に一番必要なことは神様が分かっているはずなので、それをしていきたいです。
変化の鍵は「自分」
佳穂さんは大学時代にとても変化したということですが、大学生活へのアドバイスなどはありますか。
大学時代は、とても自分と向き合いました。自分は一生自分として生きていくから、自分の中の変えるべき部分と向き合いました。スキルなどを得るというよりも、すでに自分の中にある考え方を変えていく方が良いと思います。
自分でも分からないうちに自分を縛っていることがあると思います。そこから私は自由になり、人生が豊かになったと思っています。
自分の考えを変えるということは難しいと思いますが、どんなプロセスで変えられたのですか。
本当に難しいんです!すごい良い質問ですね!
自分が変化を受け入れられないと変わらないので、自分が心を開けて受け入れてこそ変わっていくと思います。鍵は自分。心を開けて自分が変えるべき部分を受け入れられるようにすることが大事だと思います。御言葉を、神様の愛を心を開けて学ぶことで、私は変化のスタート地点に立つことができました。
最後に、佳穂さんにとって「あったかい」とは何ですか。
「あったかい」は、神様と共にすること。色々な表現ができるけど、愛だと思います。教会のみんなは神様を愛そうとしているし、神様に近づこうとしています。そんな私たちの中心に神様がいらっしゃるから「あったかい」。