インタビューの湯

日本一あったかいインタビューの湯_Vol.8

何を信じるかといったら、目の前の娘を信じるべきだと思った

飲食系スタッフ:大野 尚美さん

何を信じるかといったら、目の前の娘を信じるべきだと思った

尚美さんは娘さんがきっかけで教会に通われるようになったそうですが、どんなきっかけだったか教えてもらえますか。

娘が大学生の頃、熱心にやっていたサークルを突然辞めると言い出したり、聖書をあまりにも熱心に読むようになったりして、もしかして宗教かもしれないと心配に思っていたんです。

元々心配症で、宗教への偏見が強かった私は、インターネットでさまざまに調べました。そうしたらいろんな話が出てきて、さらに心配になってしまいました。

不安で、いてもたってもいられなくなった時に、はっと「何を信じるかといったら目の前の娘を信じるべきだ」と気づき、「娘がいいと思っているものなら、良いことも載っているかもしれない」と思いました。

公式のホームページやインタビューなどを見たら良いことが書いてあって、とても落ち着きました。

旦那さんとはお話しされたんですか。

夫に娘が宗教に入っているという話をしたら「今どうなっている?」「良くなっている」「じゃあ大丈夫じゃない?」という話をしました。確かに良く変化していることばかりだったので、大丈夫だなと思いました。

どんな変化だったというといろいろあって。サークルをしている時は忙しく疲れ果てて不規則だった生活が、朝早く起きて規則正しくなっていたり、笑顔で話をして優しくしてくれていたりしました。

不安はあったけど、娘さんの良い変化があったから安心できたんですね。

そうですね。その後、娘が話をしてくれました。「私が学んだことが悪く言われることもあるのは、全部知っているよ。でもインターネットに載っていることが正しいというわけではないんだよ」と言っていました。驚きました。それまではネットに載っていることが全部正しいことだと思っていたんです。娘が全部確認した上で学んでいるんだなということが分かって少しほっとしました。

その話の最後に「ママも聖書を勉強したらもっと幸せになれるよ」と言われましたが、「ママは幸せだから大丈夫」ということで終わりました。

そのように聖書を学ぶことを断ったものの、本を読もうという気持ちになって『7つの習慣』を手に取りました。見てみたら、聖句が出てきていました。こんなに売れている本に聖書の聖句が引用されていることを知って、「聖書は自分に関係ない、怖いと思っていた自分がすごく少数派の方だった。聖書は読まれているものなんだな、聖書は良いものなんだ」とすごく思いました。

その後、「聖書学んでみようかな」と自ら娘に言いました。

本の中に載っていた「死んだときに周囲に何と言われたいか」という問いに対して、「良い言葉をかけられたいな」と考えて、聖書を勉強したらもっと周りの人を幸せにしてあげられるのではないかなと思いました。そこから聞き始めることになりました。

娘さんも驚かれたかもしれないですね。学び始めてからはスムーズに聞き進められたのでしょうか。

スムーズではありませんでしたね。神様への固定観念がありそれを崩していくのが大変でした。初めて聖書を学んだ際に、当時の牧師さんから「何か思うことがあったら神様にお祈りしてみてください」と言われて、すごく安心しました。

「私になんでも言ってね」と言われていたら安心できなかったと思います。もしかして自分に依存させて騙そうとするんじゃないかと、元々心配性の私は思っていたでしょうから。この時、人に言われてやるのではなく、神様に聞いてやっていけたら良いのだなと思えたのがとても大きかったです。

疑問が湧く度に、お祈りをしたら、不思議と落ち着き、一回一回正直に神様に告げながらここまで来ました。

娘を産んでくれてありがとう。でも、あなたが愛されるべき人だ

どのくらいで礼拝に参加されたのですか。

聖書を学び始めて数ヶ月後、自分から礼拝に出てみたいと言っておきながら、不安の方が大きかったです。娘が「心を空けて行けますように」とお祈りしてくれ、落ち着いて行けるようになりました。

教会のドアを開けた瞬間、神様が待っていてくださったというのを感じて、涙が溢れるようになりました。

祝祷を受けた時に「娘を産んでくれてありがとう。でも、あなたが愛されるべき人だ」という感動を受けたことを、今でも鮮明に覚えています。

振り返ってみると、小さい時に友達に誘われて日曜学校に通い、空を見上げて「神様〜!」と思っていた私でした。小学校5年生の時に祖母が亡くなってしまって、「神様がいない」と思ってしまったんです。神様を誤解して離れてしまった私を長い歳月待ってくださっていたのだと、申し訳ない気持ちにもなりました。

私が娘と教会のことを話した日は、娘が初めて主日礼拝に参加する日だったそうです。お母さんを伝道してくださいと祈っていたと聞いています。

神様の愛をたくさん受けて、今に至っているのだなと感じるのですが、一番自分のことが変わったなというところはありますか。

性格の面で言えば何度も言っていますが(笑)すごく心配性でした。心配する人生でしたが、それがなくなりました。本当に感謝ですね。幸せな環境を全て与えてくださっているのに、何か心配することを見つけて心配する人生でした。環境は変わっていなくても私の心が変わったのだなと思いました。神様に告げることができますし、心配しなくて良い人生になりました。

心配して色々な世の中の情報を調べる人が多いかもしれないですが、目の前のお子さんを信じてあげたら良いのではないかなと思います。

教会に通って娘との関係性を「本当に」築けるようになった

教会に通う前はよく娘さんと話されていたのですか。

私は仲良くしていたと思ったのですが、娘は私に思うことが長らくあって、なかなか話すことができなかったようです。一緒に教会に通うようになって、こういうことをしたことによってこう思っていたんだと話してくれました。

愛する子供をこんなに傷つけていたんだとショックで謝りました。それを機に、娘はこれまで話せなかったことを少しずつ言うようになってきました。

娘と関係性を回復しようとしている時に、神様がとても働きかけてくださいました。

もし伝道されていなかったら、関係性が良いと思い込んでしまっていたかもしれないですね。

本当にそうだと思います。娘を傷つけていたことがあまりにもショックで、もう一度子育てをやり直せるならやり直したいと思っていました。

それを娘に話したら、娘がそのことについてお祈りし、「教会に来れたということが最高に子育てができていることだからそう思わなくて良いよ」と神様が話していると言ってくれました。

人を生かす愛を実践したい

主真愛教会のテーマである「あったかい」ですが、尚美さんにとっての「あったかい」とは何でしょうか。

神様の愛とキリストの愛だと思います。自分が犠牲なってでも人を生かす愛、それを実践することは難しいけれど、日々挑戦して生きていきたいなと思います。

私も挑戦しなければと思いました。ありがとうございました。

\このページをシェアする/